Interview No.1

Question 入社の決めては?

同じエリアの薬剤師同士が集まる機会がある度に、医療の未来についてよく話し合っていました。そこで、リフレの置かれている状況と自分がこれから行いたい業務が一致していることを知り、入社を決めました。私が行いたい業務とは在宅医療です。

2019年の段階で、私は2025年問題について接する機会が多く、遠い将来の話ではなく身近な問題として捉えていました。

Question 実際に働いて感じたことは?

在宅業務を行う中で感じたことは、高齢化社会がものすごく早い速度で進んでいることでした。私の勤務するエリアは典型的な田舎で地区の高齢化率が高く、それこそ空き家の問題があるほどです。きっと、近くの老人施設などに入所したのでしょうね。その中でも、住み慣れた我が家で生活して欲しいとの願いから、この業務を行なっています。

また、高齢者だけではなく、病魔に襲われ人生の最期を自宅で過ごしたいと思う患者さんへの対応も行なっています。人生の最終段階における医療(終末期)においては、その方の想いを最大限尊重して、残された貴重な時間をご家族や仲間たちと過ごせるよう薬剤師としてアプローチしています。

Question 薬局の雰囲気・社風は?

これは各人の性格にもよるのでしょうが、勤務するエリアが田舎なのか全体的に時間がゆったりと流れています。したがって殺伐とした空気感はなく、むしろ患者さんのことを第一に考えられる時間が持てる(作れる)といえるでしょう。

社風としての風向きも在宅医療にシフトしてますので、新規で患者さんの受け入れも抵抗なく出来ています。また、医療用麻薬のPCAポンプの所有や、近くの系列店には無菌調剤室も揃えておりますので、どのような注射の処方がきても無菌的に仕上げることが可能です。したがって、医師の付託に応えることは薬剤師の気持ちの持ち方一つでどのようにも出来てしまいます。

Question 仕事のやりがいや今後の目標を教えてください

人は必ず亡くなります。大切なのは人生の最後の最後までその人らしく全うすることです。そこに痛みや苦しみがあればそれを取り除いてあげること、それが薬剤師という専門家の仕事ではないでしょうか。

患者さんが亡くなられた後に麻薬の回収などで訪問しますが、ご遺族に必ず聞いてることがあります。

「最期はどうでしたか?苦しみませんでしたか?」と、そして「最期は家を選んで良かったですか?」

ほぼ10割の方が「家を選んで良かった」と、答えてくれます。

「在宅を選んで良かった」、この一言がやりがいを感じる瞬間ですね。

まだまだ、在宅医療は発展途上にあります。今後は在宅医療は特殊なものではなく、どこにでもあるサービスとして、当たり前の医療になれば良いなと思います。

Message

在宅医療は決して難しい業務ではありません。患者さんと共に、一緒に笑い一緒に泣く。学生のうちに死生観を持ち、また実務実習では在宅に連れて行ってもらいましょう。

患者さんの素敵な人生の物語の1ページにあなたの名前を載せてみませんか