

就職活動では、地元で働けるか、地域医療に携われるか、収入や職場の雰囲気などを重視していました。
この薬局を選んだ理由は、福井県内で地域医療に力を入れている薬局だったからです。薬学部は5年生になると、「実務実習」 という臨床現場で医療を学ぶイベントがあるのですが、このリフレ調剤薬局は私の実習先でした。その際、薬局内での投薬だけでなく、薬局外でも認知症カフェや健康相談、お薬出前講座等のイベントを行なっており、人との関わりを大切にしている薬剤師の先生や事務様の姿を拝見し、私も地域の方々の健康をサポートしたいと思うようになりました。
入社の決め手となったエピソードは、実務実習の際に指導薬剤師の先生がおっしゃった「関わる薬剤師によって患者さんの未来は変わる」という言葉を耳にしたことです。これがきっかけで、患者さんの今だけではなく、未来を考えて関わっていける薬剤師が多数在籍するリフレ調剤薬局を選ぼうと思いました。

良い面は主に2つあり、1つ目は「自分の所属店舗だけではなく、他の店舗にも勉強しに行けるところ」です。私が、所属している店舗は内科の処方が多いですが、耳鼻科や皮膚科、婦人科の門前薬局もあり、幅広い知識を習得することができます。
2つ目は「残業がほぼないところ」です。来局人数によって変わりますが、多くても月に数分するかしないかなので、基本的には時間ピッタリに帰れるところが嬉しいです。
大変な面は、現時点では特にありません。忙しい仕事が好きなので(笑)

先輩・同僚は、薬剤師・事務ともに勉強熱心な方が多いです。分からないことも優しく教えて下さっています。また、私の同期は面白くて、思いやりがある子が多いです。たまに仕事終わりに食事に行くことがありますが、話も合うし、その時間が一瞬に感じるくらい一緒にいて楽しいし、とにかく居心地が良いです!一緒に働いていてとても楽しいですよ。
薬局の雰囲気は、仕事時間と休憩時間のメリハリがしっかりしています。仕事時間は、患者さんにお渡しするお薬を間違えないように集中して業務に励んでいますが、休憩時間は同僚と会話したり、テレビを見ながらリラックスして過ごしています。きっちり仕事をしたい私にとっては、とても働きやすい薬局です。

やはり、患者さんの状態が良くなったのを見ることや、患者さんから感謝されるときが嬉しいです。 この5か月で関わった患者さんの中に、定期薬による副作用と思われる症状を訴える方がいらっしゃいました。医師に疑義照会したところ、薬が変更になりました。後日その方が来局されたとき、明らかに体調が良くなっており、患者さん自身も「体が楽になった」と、おっしゃっていました。また、「いつもたくさん体調のこと聞いてくれてありがとうね」と、おっしゃってくれた患者さんもおり、そのような言葉をいただくと薬剤師になって良かったなと感じます。
1.上司や先輩のサポート体制は?
とても話しかけやすく、頼れる先輩ばかりで、仕事における悩み相談にもたくさん乗ってもらっています。ミスをしたとしても、決して責めたりせずに優しく教えて下さいます。薬剤師の業務についても1から教えてくれるので、安心して働けています。プライベートな話をする機会も多いです。
2.1年目から現在までの心境を教えてください
まだ薬剤師になってから半年しかたっていないので大きな変化はないですが、投薬において心の余裕ができてきました。初めは、「自分が患者さんに伝えなければ」という思いが強いためにうまく対話ができず、お話を聞いていても緊張してその内容が頭に入ってこなかったり、「答えられない質問がきたらどうしよう」という不安でいっぱいでした。しかし、多くの先輩薬剤師の投薬を見たり、同期に悩みを相談したりすることで、「患者さんから勉強しよう」という思考に変わり、友達の相談に乗るような感じで接するようにしました。それにより緊張や不安が一気になくなり、自然な対話ができるようになった気がします!
3.仕事で大切にしていることは何ですか?
投薬において、「患者さんの健康寿命が延伸するような指導」をすることです。服薬意義の説明、生活習慣のアドバイス、副作用の確認、副作用が起こった場合の対処法など、患者さんの未来を意識しています。より質の良い投薬ができる様に勉強を怠らないようにしています。
また、患者さんの健康をサポートするためにまず自分が健康でなくてはならないので、体調管理を徹底しています。早寝早起き、バランスの良い食事、運動など、免疫力を上げる生活を心掛けています。
4.今後のキャリアプランや挑戦してみたことはありますか?
多くの勉強会に参加し、認定薬剤師を目指します。また、福井県の薬剤師を増やすため、小学生から 薬学部生まで幅広い年代に関わり、薬剤師の魅力を発信していきたいです。地域で行われるお薬出前講座の講師、在宅訪問、学校薬剤師、学会発表等にも挑戦してみたいです。
5.学生のうちにやっておいて良かったなと思うことは何ですか?
1つ目は、「早いうちから国家試験を意識して勉強すること」です。学校のテストに受かるための勉強ではなく、国家試験に受かるための勉強をするということです。 意識の差で国家試験前の余裕の有無が大きく違ってきます。根本から理解して、分からないところは放置せずにすぐに解決しましょう!
2つ目は、「アルバイト」です。特に、接客業のアルバイトをしておくと、コミュニケーションスキルが格段に上がります。薬剤師はコミュニケーションが命ですのでおススメです!

就活では、自分のやりたいことが精いっぱいできる就職先をぜひ選んでください。また、そこで働いている方々の医療に対する考え方を知ることも重要だと思います。悩みすぎず、気楽にいきましょう!